
厚生労働省では各事業場の就業規則の参考になるように、規定例や解説をまとめた「モデル就業規則」を公表しています。
この度、令和5年7月版が公表されました。
今回の主な改訂事項は、退職金の支給の規定の見直しについてです。詳しく見ていきましょう。
骨太の方針2023では、成長分野への労働移動の円滑化を図る施策の一環として、「自己都合退職の場合の退職金の減額といった労働慣行の見直しに向けた「モデル就業規則」の改正や退職所得課税制度の見直しを行う」といった方針が示されていました。
【改訂前】 勤続○年以上の労働者が退職し又は解雇されたときは、この章に定めるところにより退職金を支給する。ただし、自己都合による退職者で、勤続○年未満の者には退職金を支給しない。また、懲戒解雇された者には、退職金の全部又は一部を支給しないことがある。
【改訂後】 労働者が退職し又は解雇されたときは、この章に定めるところにより退職金を支給する。ただし、懲戒解雇された者には、退職金の全部又は一部を支給しないことがある。
厚生労働省のモデル就業規則はあくまでも“モデル”なので、自社の就業規則をそのとおりに改定しなければならないわけではありません。しかし厚生労働省の考え方を示すものとして、その内容を参考にする必要はあるでしょう。
退職金の規定に限らず就業規則全般について、定期的なメンテナンスは必要ですので、これを機に就業規則をチェックしてみてはいかがでしょうか?
社会保険労務士法人きんかでは日々の労務管理から各種給付金申請、また助成金についてのご相談を随時承っております。
何か気になる点やご相談がありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせくださいませ。
|
500-8247 岐阜県岐阜市長森細畑1817-3 CAMINOビル2F TEL:058-216-3966 FAX:058-216-3965 MAIL:info@sr-nishida.com 受付時間:平日9時~17時 / 土日祝休
労務に関するご相談などありましたらお気軽にご連絡ください。 |
contents
はじめに:被災した社員への備えが、企業の信頼を守る 業務中や通勤中の事故・疾病で従業員が働けなくなるリスクは、どの企業においても無視できません。事業主・人事労務担当者として、被災社員をできるだけ支える…
2025/12/01
コラム
はじめに:労災を“自分ごと”にする理由 「労災」は従業員にとって生命や身体に直接関わる問題です。そして企業にとっては、安全管理義務や補償リスク、信頼維持という意味で避けて通れない課題です。 労災制度は…
2025/11/24
コラム
「ちょっと今月は忙しいから、残業お願いね」――そんな日常的な一言も、実は法律的にはグレーゾーンになりかねません。 労働基準法では、原則として1日8時間・週40時間を超える労働はさせてはいけないと定めら…
2025/11/17
コラム
せっかく時間とコストをかけて採用活動を進め、ようやく入社日を迎えた――。 ところが前日になって「やっぱり辞退させてください」と連絡が入ったり、入社したと思ったら数日で「もう辞めます」と退職の意思が示さ…
2025/11/10
コラム
出勤時にガチャンと打刻し、退勤時にもう一度。 タイムカードは、長らく勤怠管理の“象徴”でした。ですが近年は、ICカードやクラウド打刻、スマホアプリなど、管理方法が大きく変わっています。 「うちは小規模…
2025/11/03
コラム
働き方の自由度は高いが“魔法の制度”ではない 「裁量労働制を導入すれば、残業代を気にせず働かせられる」――そんな誤解を耳にすることがあります。 しかし、これは大きな間違い。裁量労働制はあくまで『一定の…
2025/10/31
コラム
Contact
ご質問やご相談などお気軽にご連絡ください。