雇用保険法に基づく助成金の一つである『両立支援等助成金』ですが、これまで『出生時両立支援コース』の代替要員加算および『育児休業中等支援コース』の業務代替支援の見直しがありました。
今回ご紹介する助成金は、そんな代替要員加算を独立・拡充させた『育児休業中等業務代替支援コース』です。こちらは令和6年1月よりはじまりました。
一定の中小企業事業主が、『手当支給等』(中小企業事業主が周囲の労働者に手当等を支払って代替させた場合)と、『新規雇用』(代替する労働者を新規雇用した場合)を対象として支給されます。
今回実質的に親切されたのは『手当支給等』の「短時間勤務(育児短時間勤務制度を利用した労働者の代替)」です。
対象制度利用者1名あたり、以下①、②の合計額が支給されます。
以上が新設されました両立支援等助成金(育児休業中業務代替コース)についての主な概要でした。
育児休業を取得した労働者が行っていた業務について、周囲の労働者に手当等を支払った上で代替させた場合のほか、育児のための短時間勤務制度を利用した労働者が行っていた業務について、周囲の労働者に手当等を支払った上で代替させた場合にも、助成金が支給されることとなりました。
これをきっかけに、就業規則等を整備・再整備し、育児休業を取得した労働者や育児短時間勤務制度を利用した労働者の代替の仕組みを取り入れてみてはいかがでしょうか?
社会保険労務士法人きんかでは、お客様に信頼され共に発展することを目指し、気軽にどんなことでも共有・相談していただけるパートナーであり続けることを心掛けています。
お客様の労務管理から助成金申請代行、給与計算だけでなく、企業型確定拠出年金サポートも行っております。
お困りの際は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
500-8247 岐阜県岐阜市長森細畑1817-3 CAMINOビル2F TEL:058-216-3966 FAX:058-216-3965 MAIL:info@sr-nishida.com 受付時間:平日9時~17時 / 土日祝休
|
contents
近年、「社会保険の壁」という言葉がメディアや労務現場で頻繁に取り上げられています。 特にパート・アルバイト層にとっては、「106万円の壁」や「130万円の壁」が働き方を左右する要因となり、企業にとって…
2025/10/06
コラム
2025年10月から、全国で新しい最低賃金が順次スタートします。 今回の引き上げで全国平均は1,121円と過去最高となり、東京都は1,226円、大阪府は1,177円、愛知県は1,140円と、大都市を中…
2025/09/29
コラム
2025年10月から、健康保険の被扶養者認定に関する基準が変わります。対象となるのは19歳以上23歳未満の家族(配偶者を除く)で、これまで「年間収入130万円未満」とされてきた条件が「1…
2025/09/22
コラム
はじめに 制度が用意されても、実際に労働者が利用できなければ意味がありません。今回の改正に対応するには、労働者が制度を使いやすいように具体的な運用体制を整える必要があります。 本記事では、企業が準備す…
2025/09/16
コラム
2025年4月と10月に段階的に施行される改正育児・介護休業法は、子育てや介護と仕事の両立を支援するために大きく見直されます。残業免除の対象拡大や子の看護休暇の取得事由追加、柔軟な働き方…
2025/09/10
コラム
いつも大変お世話になっております。社会保険労務士法人きんかです。 厚生労働省より令和6年8月29日(木)『2024年地域別最低賃金の答申』について報道発表がありました。 岐阜県では最低賃金が950円か…
2024/09/02
お知らせ
Contact
ご質問やご相談などお気軽にご連絡ください。