多様化する福利厚生について

いつも大変お世話になっております。社会保険労務士法人きんかです。

さて、今日は多様化する福利厚生についてお話させていただければと思います。どうぞ最後までお付き合いいただけますと幸いです。

福利厚生とは

福利厚生とは、賃金などの基本的な労働条件とは別に、企業が従業員やその家族の福祉向上のために行うさまざまな施策のことを指します。

その対象は正社員に限定されず、すべての非正規社員も含まれます。

また福利厚生には法定福利と法定外福利があり、前者には法的に義務付けられた健康保険、介護保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険など各種保険料の事業主負担分に加え、児童手当拠出金、障害者雇用納付金などがあります。

後者である法定外福利には、通勤費補助、社宅・寮、持家補助、慶弔見舞金、社員食堂、病院・診療所、レクリエーションなどの施策が含まれます。

福利厚生を充実させるメリット

企業のメリットとしては、採用力の向上、従業員満足度の向上、企業のイメージアップ、離職率の低下、節税効果などがあげられます。

また最近では、禁煙手当、自転車通勤手当、ペット手当、社食無料制度、妊活支援制度、さらには失恋休暇制度といったユニークな制度も話題となっています。

まとめ

雇用関係とは従業員の労働あるいは責任と、企業による報酬との交換に他なりませんが、報酬の一部として福利厚生の位置付けは小さくありません。

福利厚生は従業員の働きやすさ（暮らしやすさ）に関する一律的な施策であるため、その意味合いや恩恵は個人のライフスタイルや価値観の多様化によって変化を余儀なくされています。

一生独身で扶養家族がいない人と、大家族を扶養する人とでは福利厚生のニーズやメリットは当然違ってきます。しかし一方で就活の際に福利厚生が充実している会社を重視する人は依然と多いです。

従業員が総じて豊かかつ多様となった今日において、福利厚生が人事管理において果たす役割について、一度考えてみてはいかがでしょうか？

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